原作は半年くらい前に読んでいました。
原作者自ら3年間歌舞伎役者に黒子(黒い衣装で役者の世話する人)をしていて書き上げたものですが、 読み応えのあるそしてぐいぐい引き込まれる作品でした。
映画化されるのは知っていましたが、きっとお決まりの作品だろうとあまり見る気はありませんでしたー
6月6日に封切られるや、すごい評判で私も見たくなり昨日行ってきました。
平日の昼間なのにほぼ満員、まだ1週間なのにパンフレットは完売、入荷の見通しはないとのこと(泣)
チラシも1枚もなく・・・・ 数々の方が感想を述べているので、私からは特別ないのですがー
私の職業柄まず踊りの舞台の場面になると地方(ジカタ=演奏者)をすぐ見る習性があります。
もちろん本職の方々、私にとっては名前を知っている~
私が見る気がなかったのは、下地のない現代の役者が歌舞伎役者、しかも実際に踊り、芝居できるとは思わなかったからです。
しかし、それは違いました、吉沢亮、横浜流星の二人は1年半かけて見事に踊りました。
音楽も聞いたこともない邦楽で、所作からなにからどれだけの苦労をしたことでしょうー
パンフレットがないのでyoutubeからの情報ですが南座を借り切って、観客はボランティアエキストラ(記念品はもらえるらしい)が参加し、一曲を通して踊ったそうです。
演目は「藤娘」「二人道成寺」「鷺娘」ですがここまでできたことに感心‼
そして伝統とは対極にいる舞踏家でもある田中泯の老女形の存在感が凄かった💢
皆さんも言っていますが上映時間3時間がぐいぐい映画に引き込まれてあっという間でした。
エンドロールが終わって場内が明るくなっても観客全員がしばらく席を立ちませんでした。
私の隣の若いTシャツに短パンのカップルはどんな感想だったでしょうか?
歌舞伎役者を使っていればこの作品はここまで成功しなかったでしょうー
昨日から今日になってもこの作品の余韻で私はざわざわしています。
原作者、監督、カメラ、大道具(セリの舞台をセットに作った)音楽すべてがスゴイ💢
やはり凄いものを見たーというのが感想です。
ああパンフレットが欲しい、もう一回見に行くか???